メッセージカタログの翻訳

GNOME アプリケーションのほとんどは gettext というしくみで複数の言語のメッセージを表示できるようになっています。

各アプリケーションのソースコードを展開すると po というディレクトリの下に言語ごとのメッセージのデータファイル、 メッセージカタログが同梱されており、 日本語の場合には ja.po というファイルが存在します。 メッセージカタログの翻訳の作業は、 この ja.po ファイルの作成、 更新作業が中心になります。

翻訳状況のステータス

ブランチ別の翻訳状況は GNOME's GUI messages translation statistics で確認できます。2005年 1月現在のブランチは以下のとおりです。

各ブランチ配下には各国別のエントリがあり、さらにその配下には developers-libs (開発用ライブラリ)、desktop (デスクトップ)、propose (デスクトップ入りを提案されているアプリケーション)、fifth-toe (付加的なアプリケーション)、office (オフィス向けアプリケーション)、extra (その他のアプリケーション) にグループ化されています (グループはブランチによって異なります)。

日本語チームの翻訳状況

作業手順

GNOME アプリケーションメッセージの日本語化」を参考にしてください。

翻訳した結果は日本語翻訳チーム <translation@gnome.gr.jp> 宛に送っていただくと CVS リポジトリへ反映することができます。翻訳作業を行う場合にはなるべく最新版、 とくに CVS リポジトリ中のソースコードを参照してください (GNOME Anonymous CVSを参照のこと)。

翻訳に関する日本語のメーリングリストもありますので、翻訳をしようという方はできるだけ参加してくださるよう、 お願いします。

なお、アプリケーションによってはメッセージカタログを翻訳してもうまく表示されないもの、 語順の関係でうまく翻訳できないものもあります。 メッセージは表示できても、 日本語をうまく扱えないアプリケーションも数多くあります。 そういった場合にはソースコードに変更を加える必要がありますが、 そういった時には作者とコンタクトを取ったり、 開発者のメイリングリスト、 I18N 関連のメイリングリストなどで話合い、 うまく解決策を見出してください。GNOME's Bugzilla Bug Databaseでレポートしてみるのも手です。その場合に注意して欲しいことは、「日本語化」ではなく、 他の言語についても考慮するようにしてください。

参考情報