18. Standard Hooks

sawfish は前に定義された関数の拡張を可能にする多くのフックを提供します。 また、多くの X のイベントはフックのしくみによって Lisp 環境に伝えられま す。フックのしくみについての詳細は section `Normal Hooks' in The Librep Manual を参照して下さい。

sawfish では標準 call-back 関数を使うのはもちろん、 call-window-hook 関数をも提供しています。これはウィンドウを参照す るフックを実行するために使われます。もしフックがウィンドウプロパティリス トの中で定義されてりうローカルな値を持つならば、実際の変数によって定義さ れたデフォルト値ではなくこの値が使われます。

Function: call-window-hook hook window &optional args hook-type

window についてさらなる引数 args とともに hook を呼び ます。hook-type の記述については call-hook を参照して下さい。 フック内の各関数は引数 (window . args) とともに呼ばれ ます。

次の表は sawfish によって呼ばれるすべての標準フックとそれらの呼び出し時 にともなう引数について説明しています:

pre-command-hook

各コマンドが評価される前に呼ばれます。

post-command-hook

各コマンドが評価された後に呼ばれます。

unbound-key-hook

バインドされていないキーかポインタイベントが受け取られるときに呼ばれます。 binding for.

before-add-window-hook

add-window-hook

ウィンドウマネージャがウィンドウをつくるときに呼ばれます。最初に before-add-window-hook は呼ばれると単にそのウィンドウのプロパティ を設定するだけです。

destroy-notify-hook

ウィンドウが消されるときに呼ばれます。これは通常のイベントループに対して 非同期に呼べることに注意して下さい。一般的にはウィンドウマネージャはウィ ンドウが消されたとわかると可能なかぎりすぐ後にこのフックを呼出そうとしま す。

map-notify-hook

unmap-notify-hook

reparent-notify-hook

enter-notify-hook

leave-notify-hook

focus-in-hook

focus-out-hook

shape-notify-hook

同名の X イベントに似ていてウィンドウ引数とともに呼ばれます。

configure-request-hook

X ConfigureRequest イベントを受け取るときに二つの引数 (window alist) とともに呼ばれます。alist にはア イテム (stack . above)、(stack . below)、(position . coordinates)、(dimensions . dimensions) が可能です。

enter-frame-part-hook

leave-frame-part-hook

ポインタがフレームパーツ内に入るか出るかするときに二つの引数、ウィンドウ とフレームパーツクラス (see section 10.2 Frame Part Classes) とともに呼ばれます。

window-moved-hook

window-resized-hook

ウィンドウが移動かリサイズされるときにウィンドウ引数とともに呼ばれます。

visibility-notify-hook

二つの引数、ウィンドウとfully-obscured、partially-obscured、 unobscured の中の一つのシンボルとともに呼ばれます。

property-notify-hook

引数 (window atom-name type) (ここで type は new-value か deleted) とともに呼ばれます。

client-message-hook

or タイプのフックです。引数 (window type data-array) とともに呼ばれます。

enter-workspace-hook

leave-workspace-hook

workspace-state-change-hook

引数ワークスペースとともに呼ばれます。

add-to-workspace-hook

remove-from-workspace-hook

引数ウィンドウとともに呼ばれます。

viewport-resized-hook

各仮想ワークスペースの行列数が変わったときに呼ばれます。

viewport-moved-hook

仮想ワークスペースに対するビューポートの原点が変わったときに呼ばれます。

place-window-hook

An or type hook. Called the first a window is mapped.

window-state-change-hook

iconify-window-hook

uniconify-window-hook

shade-window-hook

unshade-window-hook

window-maximized-hook

window-unmaximized-hook

window-depth-change-hook

引数ウィンドウとともに呼ばれます。

after-initialization-hook

ウィンドウの最初の組が配置された後で呼ばれます。

before-exit-hook

終了前にすぐに呼ばれます。

sm-window-save-functions

sm-restore-window-hook

sm-after-restore-hook

セッション管理のフックです。20. Session Management.

before-move-hook

before-resize-hook

対話的な移動かリサイズが始まる前に引数ウィンドウとともに呼ばれます。

while-moving-hook

while-resizing-hook

フックに対する引数として渡された、ウィンドウの対話的な移動かリサイズのさ いに呼ばれます。

after-move-hook

after-resize-hook

対話的な移動かリサイズの完了後に呼ばれます。ウィンドウと、ウィンドウがど のように移動あるいはリサイズされたかを定義するシンボルのリストの二つの引 数とともに呼ばれます。

gtkrc-changed-hook

現在の gtk スタイルパラメータを読み込むための gtkrc モジュールを 使っているときに、このフックはスタイルの変更時に呼ばれます。

enter-flipper-hook

leave-flipper-hook

ビューポート edge-flipping が有効なときに、これらのフックはポインタが画 面端のピクセル幅の境界を出入りするさいに呼ばれます。これらは端を定義する シンボル left、right、top、bottom の内の一つ を引数として呼ばれます。